飛ぶ鳥を落とす飛鳥
青海波越後製菓です。
大好きな日本語の話です。
熟字訓という単語があります。漢字から出来る熟字に、漢字一文字単位ではなく熟字一括りで読みをつけたものがそれです。なので漢字一文字で見ると明らかに当て字になっています。
例えば『飛鳥』は飛と鳥に分解しても「あすか」という読みは残りません。
これは元々『明日香(あすか)』という地名が先にあって、そこには渡り鳥が多く飛来していたようです。そこから和歌で詠まれる際に『飛鳥(とぶとり)の明日香』という枕詞が出来て、飛鳥と書くだけで明日香が通じるようになり、飛鳥自体があすかと呼ばれるようになりました。
更に言うと明日も本来『あす』とは読まない熟字訓なので、飛鳥は二重に熟字訓のかかった単語という事になります。
地名でいうと他に『日下(ひのもと)の草加』から日下(くさか)
『長谷(ながたに)の初瀬川』から長谷川(はせがわ)などがあります。
昔から日本人は言葉遊びが大好きだったようです。こういう言葉の成り立ちなどを調べるとワクワクしますね。
さて、ここからは個人的な話になりますが。
皆さんはテニスのシャラポワ選手って知ってますか? 日本でも一時期有名になりましたね。
彼女が日本で名を知られた頃、地元の中学校でも男子の間でちょこちょこ噂になっていました。
多くは「可愛い」だとか「ちょっと体格良すぎるから好みじゃない」とかその程度の話だったんですが、ある時友達がとんでもないことを言い出しました。
「シャラポワってさぁ、いつ見ても乳首立ってるよね」
どうやらテニスウェアからでもわかるぐらいに乳首が浮いてると言うらしいではありませんか。
直ぐにコンピュータ室を借りて、一番モニターの大きいデスクトップPCの前に陣取り確認をしました。
ええ。立ってました。
それからです。私の中学校の同期は、乳首が浮いてる状態の事を『シャラポワ』と呼ぶようになりました。
熟字訓の話ではなくなってきましたね。ここらで切り上げます。
また何か書きます。
青海波越後製菓